2015年1月7日水曜日

「『消える定年』遠のく隠居 迫られる生涯現役」を読んで

消える定年
~遠のく隠居 迫られる生涯現役~

Kindleストアで200円という事もあり、Kindleで読みました。

消える定年 Wedgeセレクション No.40
株式会社ウェッジ (2014-12-19)
売り上げランキング: 7,297

定年を迎えてリタイアし、晴耕雨読の生活をする。歴史を振り返れば、そんな時代こそが特殊だったと言える。
取材を進めると既に定年が消えている職場も数多く存在した──。


構成
PART1 構造改革が必要な日本の労働市場
      消える「定年」健康な限り働く時代へ
      Opinion 健康面からみても合理性なき「定年」
PART2 引退してはもったいない
      第2の成功を夢見る元経営者たち
PART3 既に労働者の5人に1人が60歳超
      定年リタイア時代の終焉と企業に求められる覚悟
      Column1
       「75歳まで働いてほしい」
         高齢化で実はピンチ? スウェーデンの年金制度
      Column2
       「高齢者を若返らせる」
        年齢で分類しないスイスの発想 高齢化は新たなチャンスを生む

感想
  • 現在、定年が60歳が65歳へと移行しつつありますが、多くの場合“再雇用”という形で行われている。このことは、単純に定年の年齢が65歳へと上がる事とは大きく異なる。生涯現役へといった場合にも、単に定年の制度が無くなり、新卒で雇用された状況で定年年齢が上がるわけではない。
  • 70歳でも元気に動き回る人もいれば、65歳で気力体力ともに非常に低下している方もいる。形式的な年齢に意味が無くなり、元気に働くことが可能かどうかが問われる。
  • 日本の年金制度の評価は世界的にみると“低い!”という事実。特に、制度の継続性について評価が低い。政治家と官僚が将来を見据えて年金制度を考慮すれば、年金支給年齢65歳は引き上げざる負えない。
  • 国や企業が何とかしてくれるか? 現状では、考えられない。とすると、どうするのか? 個人が、定年後のセカンドキャリアを見据えて行動するしかない。日本の新卒採用の大多数においては、“専門性”はそれほど重要視されていない。しかし、セカンドキャリアにおいては圧倒的な“専門性”が需要になってくるだろう。

先日、NHKスペシャル「ネクストワールド 私たちの未来 第2回 寿命はどこまで延びるのか」をとてお妙味深く観ました。番組では、2015年から寿命が大きく伸びていき2045年には平均寿命が100歳になる、という話があった。急激に延びるかどうかは、まだまだ不明であるが、平均寿命は年々延びている。もっと、事態は深刻なのかもしれない。

自身のセカンドキャリアは、しっかりと見定めておきたい。

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