先日、当社は『定年が70歳で、再雇用で80歳まで働けます』という企業様に出会った。採用担当者の方の話では、すでに70歳代で現場でバリバリ働いている方もいるそうです。
現在多くの企業は、定年年齢を65歳としています。これは、
「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」(高年齢者雇用安定法)が改正され、平成18年4月1日から、事業主は、『定年の引上げ』、『継続雇用制度の導入』又は『定年の定めの廃止』により、年金支給開始年齢(男性の年金支給開始年齢に合わせ男女同一の年齢)までの安定した雇用の確保が義務づけられた。また、平成25年4月1日から、継続雇用制度の対象となる高年齢者につき事業主が定める基準に関する規定を削除し、高年齢者の雇用確保措置を充実させる等の所要の改正が施行された。という国の政策によるものです。
現在の「高年齢者雇用安定法」では、『65歳未満の定年を定めている事業主に対して、65歳までの雇用を確保するため、次のいずれかの措置(高年齢者雇用確保措置)を導入する義務』が義務付けられている。
- 定年の引上げ
- 継続雇用制度の導入
- 定年の定めの廃止
この3つであるが、多くの企業が導入しているのは『継続雇用制度の導入』というもの。
これは、一度退職をして再雇用するというもの。
そんな中で、『定年が70歳、再雇用が80歳』というのはちょっと驚きだった。2012年における日本人の平均寿命は83.10歳という数字からは、どうなのかな?と思ってしまう。
日本の平均寿命は、
- 1994年 79.69歳
- 2003年 81.76歳
- 2012年 83.10歳
と年々伸びてきた。
この平均寿命が、2015年を境に急激に平均寿命が延びるという話を、NHKスペシャル「NEXT WORLD ─私たちの未来─ 『寿命はどこまで延びるのか』(第2回放送)」でやっていた。
私たち人間の寿命は、現在も一日5時間ずつ延びている。30年後のネクストワールドでは、平均寿命は100歳にまで到達するとも言われている。再生医療と3Dプリンターを組み合わせた臓器の再生、人間の体内を動き回り、がん細胞を見つけ出し、抗がん剤を発射するナノマシン、どんな高難度の手術もミスなく行う手術ロボット、そして若返りの薬。その結果として、30年後の2045年に平均寿命が100歳になるというのだ。
つまり、私もその対象となる・・・という事だ。
そう考えると、80歳まで雇用するというのは非常に現実的に思える。
こういう企業様がこれから増えていくのだろうか、興味深く見守っていきたい。
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