"
"
数年前から、“テストエンジニア”という言葉をよく耳にするようになりました。
最初は、テスト工程は「下流工程」。そんな下流工程での仕事なんて。と思っていたのです。
ところが、(株)翔泳社の営業さんから「JSTQB認定テスト技術者」なる資格対策本を紹介され、考えが間違っていたことに気づいたのです。
システム開発をきちんと学んでいれば、明らかなのですけどね。システム開発のフェーズにおいて、各設計フェーズにあわせて、テスト設計をします。そのテスト設計は、どのタイミングでするのかというと、それぞれの設計フェーズごとにするのですよね。
私が想像していたのは、“テストエンジニア”ではなく“テストオペレータ”だったのです。
しかし、そこで疑問が。そうなると、“テストエンジニア”という独立したエンジニアが存在できるのか?
で、多くの方がお使いになったことにある組込みソフトウェアを開発されている企業様の“品質評価センター”にお邪魔してお話を聞くことができました。疑問は、すぐに解決しました。ひとつのプロジェクトで、開発チームと品質チームがあり、プロジェクトを進めていくとのことです。なるほど、情報も共有できるし、同時進行で作業が進むわけです。なんと、当たり前のことか。でも、そんな開発の経験がない私には、思いつきませんでした。
設計がヘボでは、下流工程でテストを頑張っても限界がある。核開発フェーズにおいて品質を担保することをすればよいわけですよね。とても、納得です。
製造業において、日本の優れている点は『カイゼン』であるといわれています。生産効率や製造品質を、どう向上させていくか。それが、諸外国の製品との差別化につながり“メイドインジャパン”が世界から求められるようになった。
ソフトウェア産業はどうか? ローカライズされた外国製ソフトウェアの圧倒的なシェア。
中国やインドの台頭。日本は、決して強くない。
ソフトテストに必要な「産業化」や「JSTQB認定テスト技術者」の普及、そしてソフトウェア産業に生産効率や製造品質の向上を持ち込めれば未来は明るいかもしれませんね。
“ソフトウェアテスト技術”は、今後注目です。学校でもカリキュラムにどう展開するのかを、検討したいです。
0 件のコメント:
コメントを投稿