学生を採用していただく企業さまと、お話をさせていただく機会がとても多くなりました。
用件は、2013年3月卒業の学生向けの求人でした。採用活動が、順調でない企業さま、追加採用を始める企業さま、理由は様々ですが、学生にとってはうれしい限りです。
ただ、その選考基準を学生が通過できるのか。そこに、壁がある。
学生が積極的に受験に望むかどうかの一つのポイントは、「採用活動が明確」というのがあるようです。先がどうなるか不明なものよりは、先が見通せるほうが安心感がある。
ということで、企業さまから学生に告知する情報を得るためにいろいろとお話を聞きます。その中で、適性検査に「CAB」を実施します。というお話をいただきました。企業さまによっては、どの適性検査を使用するかは教えられないよ。という企業さまもあります。ですから、ありがたい情報です。ただ、その対応ができるの?というと・・・。ただ、この学生さんには向くかな?という検討はつけられる。
コンピュータ職適性テスト「CAB」
特徴
コンピューター職としての適性を診断します。
SE・プログラマーそれぞれについての職務適性だけでなく、 入社時に
見ておくべき「ヴァイタリティ」「チームワーク」などの9特性についても
予測します。
測定科目
暗算
法則性
命令表
暗号
パーソナリティ(OPQ)
所要時間
95分
(日本エス・エイチ・エル株式会社のHPより引用)
CABの測定科目である、「暗算」「法則性」「命令表」「暗号」の傾向は
- 大量の問題に素早く正確に答える
暗算 ・・・ 四則演算のスピードを競う
問題数 50問 時間 10分
法則性・・・ 5つの図形の法則性を探す
問題数 40問 時間 15分
命令表・・・ 与えられた条件から、論理的に推論・結論を導く
問題数 50問 時間 20分
暗号解読・・ 暗号を解読して正しい図を選ぶ
問題数 39問 時間 20分 - 厳しい時間制限
暗算 ・・・ 12秒/問
法則性・・・ 23秒/問
命令表・・・ 24秒/問
暗号解読・・ 31秒/問 - 出題問題の理解(初めて見ると戸惑う)
命令表、暗号読解
(株式会社クイック教育システムズ 代表取締役 家坂圭一氏セミナー資料より引用)
最近の学生にとって、大量の問題を素早く短い時間に解答していく。ということは、苦手のようである。
これまでに学生さんに「エゴグラム」を実施したことがある。採点は、〇=2点、△=0点、×=0点を、10問ごとに集計する。その計算を、6ブロックで実施する。その作業の様子を観察したときに、愕然とした。
さすがにたし算ができない学生は、専門学校生としてはいません。でも、そのたし算のスピードが問題だと感じた。遅い。中には、ペン先で数えている学生もいる。
0,1,2 の三つの数字を10個組み合わせた暗算ができない。または、非常に遅い。
適性検査を突破できない、一つの原因がここにあると考えています。
その解決策が、脳力開発トレーニングだと考えています。
適性検査対策ということだけではなく、基本的なポテンシャルそのものもアップするはず。
学校でも導入をしましたが・・・
課題は、効果的な導入の方法を検証しないといけない。と分かっている。
適性検査を突破できない学生が増えた。そんな現状において、
就職力 = 適性検査を突破する力ではないだろうか。
適性検査の対策本で、問題に対する考え方や解き方を学んでも、根本的な処理能力はアップできない。処理能力を向上させるトレーニングが必要ですよね。